2014年12月5日

Nexus 6を買って14日目の感想

大きさと重さについては「案ずるより産むが易し」


慣れれば大丈夫。と言うよりこの画面の大きさはクセになる。

重さに関してはもちろん軽いに越したことはないけれど、タブレットみたいに重さで手が疲れるとかそういう事は無いので気にならない。

でもポケットから取り出す時には落とさない様にちょっと気を付ける必要があるかも。


Webサイトの閲覧はますますスマホ中心に


縦持ちでも結構広いし横持ちにすれば大体どんなPC用サイトでもそのまま閲覧出来る。

今までは「スマホではブログやニュース記事のタイトルだけチェックして中身はPCで後から読む」というスタイルだったのが、「スマホでその場で読む」に変わりつつある。

縦向き

横向き

やっぱり画面が広いのは良い事だ。


大きいキーボードで文字入力が速く快適に!


2年以上愛用したGalaxy S3と比べて一番変わったのはこの点かも知れない。
今までは
「スマホで文字を入力する事」=「極力避けたい事」
だったのが、これからはそうでもなくなりそうだ。


充分に高機能なカメラ


カメラについては、前に使っていたGalaxy S3と比べるとかなりスペックが上がっているので特に不満は無し。かと言って正直感動するほどでもなかったかな。



パノラマ撮影

ぼかし効果付きの写真も簡単に撮影可能。

あとGalaxy S3はカメラのシャッター音が大きくて不便だったけれど、Nexus 6の場合は端末のボリュームを下げてバイブにしておけば無音で撮影出来る。これは嬉しい。




キーボードとマウス、外部ディスプレイを繋げばPCになる(?)


Chromecast があれば無線で簡単に画面全体を外部ディスプレイへ出力する事が可能だ。大画面で見ると 2560×1440px というNexus 6の解像度の高さがますます活きてくる
(訂正: Chromecastを経由すると解像度が落ちるので2560x1440pxの画面がそのまま表示される訳ではない。)

会社のPCにRemote Desktopで接続すればPC無しでデスクトップ環境を再現する事も出来そうだ。(遅延がどれくらいになるかはまだ試していないので分からない。)  
(*試した結果は下の「後日談」参照)


Nexus 4や5では、MicroUSBポートに「SlimPort」という規格に対応したアダプタを挿せばHDMIのディスプレイに画面をミラーリング出来たらしい。ところがどうも調べた所 Nexus 6ではケーブル接続での外部ディスプレイ出力には対応していないみたいだ。

なので外部ディスプレイとの接続には Chromecast か Miracast* を使うしかなさそうだ。

* Googleのサポートページによると、なんと 『Nexus 6とNexus 9はMiracastをサポートしていません』との事。
https://support.google.com/nexus/answer/2865484?hl=en

** なぜか工場出荷時にMiracastを使用不可にしてあるらしく、Root化してbuild.propというファイルに1行追加すれば使える様になるとの情報が下のページにあった。
http://forum.xda-developers.com/nexus-6/help/nexus-6-miracast-t2952461/page2



我が家には1年以上前に買ったChromecastがあったので、試しにそれで居間のテレビに画面をミラーリングしてみた。
通知エリア内の「Chromecast」ボタンを押すと画面のミラーリングが始まる。
Chromeブラウザの画面。スクロールすると一瞬のタイムラグを感じる。

Youtubeの動画をミラーリングして観るだけなら遅延はほとんど感じない。


画面を出力する事が出来たら、次はキーボードとマウスだ。

1. USBケーブルで有線接続する
2. Bluetoothで無線接続する

の2通りの方法がある。
どちらでも良いのだけれどとりあえずOTGアダプタ(こんなやつ)とUSBハブを買って1つめの方法で試して見ようと思っている。これだといつもPCで使い慣れているキーボードとマウスをそのまま使える。



*後日談
PCにRemote Desktopで接続してChromecast経由でディスプレイ出力するというのを試して見た。MicrosoftのRemote DesktopクライアントとGoogleのChrome Remote Desktopの両方を試した。

結果、やっぱりあまり実用的には使えない事が判った。キーボードはそれなりに使えるのだけど、マウスの動作がどうしても1テンポ遅れてしまう。これでは細かな作業には使いづらい。

Remote Desktop自体はNexus 6の画面上ではストレス無く動いているので、Chromecastを経由する事による遅延が原因だと思う。もちろん無線LANの速度にも影響されるだろう。試した環境は11n(300Mbps)だったので、これが11ac(6.9Gbps)とかになれば改善されるのかも知れない。と思ったらChromecastは11acに対応していないらしいので現状ではこれ以上は無理そうだ。

また、遅延の問題以前に解像度の問題もある。Chromecastを経由する事で解像度が落ちてしまい文字がボヤケて表示されるのだ。

こういう用途はそもそも想定外で、Chromecastはあくまで写真・動画の鑑賞やプレゼンなどに使うものという事だろう。

もしSlimportかMHLでの有線接続が出来ていたらもっと便利に使えただろうと思うとちょっと残念だ。



3日目に遭遇したトラブル


買ってから2日目の夜にバッテリーが残り20%ぐらいの状態でそのまま寝てしまった。朝になってから使っていると何か画面の反応がおかしい。スクロールすると縦半分だけが取り残されて表示が崩れたりする。最後には白黒の砂嵐状態になってしまった。ちょうど電波が無い時の地上波テレビみたいな感じだ。

慌てて電源アダプターをつなぐ。それから完全にシャットダウンして再起動してもしばらくすると同じ現象が起きる。しかも全く電話が繋がらない。「これはキャリア(Sprint)の店舗に行って交換してもらうしか無いかな〜」と焦っているうちにうんともすんとも反応しなくなってしまった。

結局、電源アダプターをつないだまま2時間ほど触らずに置いておく事でこの現象は直った。それ以降は必ず1日1回は充電する様にしている。それから再発はしていないので、多分大丈夫だと思う。


総合的には今のところ「ほぼ満足」


端末代は高いけれど、最先端のAndroidを体験したい人には強くおすすめ出来る。実はiPhone 6 Plusにしようかこっちにしようかかなり迷ったけど、Nexus 6にして良かった。Android 5.0は完成度が高くてとても使い易い。

Remote Desktop接続を多用する超小型PC好きとしては、有線で遅延/劣化の無いディスプレイ出力が出来ないのだけがちょっと残念だ。(笑)








 
 

2014年11月14日

Azureモバイルサービスを使ってNexus6の在庫をチェックしてみた

Nexus6 買いたいのに買えない。。。


いつ見ても「在庫切れ」という表示ばかりで、いつになったら買えるのやら。

https://play.google.com/store/devices/details/Nexus_6_64GB_Cloud_White?id=nexus_6_white_64gb


さすがに毎回ブラウザを開いて在庫状況をチェックするのが面倒になったので、Azureモバイルサービスを使って自動でチェックして見る事にした。



Azureモバイルサービス いいね!


requestモジュールとSendGridを使えば、「HTTPリクエストを発行して結果に応じてEメールを送信する」事が簡単に出来る。

しかもそれを最小1分単位に繰り返して実行する様にスケジューリングまで出来てしまう。





メール送信サービスの SendGrid はAzureの管理サイト内(Market Place)から申し込めば25000通/月まで送信出来る無料アカウントを作成してモバイルサービスと連携させる事が出来る。


作ったスクリプトは下の通り。


もちろんリクエストするURLと、結果の文字列の比較条件さえ変えればどんなWebサイトの監視にも使える。

サーバーすら立てずに無料でこういう事が出来るとは、便利な世の中になったものだなあー!


しかしN6の在庫は早くなんとかして欲しい。(笑)




※2014/11/19 (水) 追記

Google Playのページには英文で「毎週水曜日に在庫が補充されるよ」と書いてあったので「今日こそは」と思っていたけれどやっぱりダメ。ところが試しにSprintのサイトを見てみたら、なんとブルーの32GBだけが買える様になっていたので、そのままオーダーしてしまった。
$27の24回分割払い
なので、米国内であれば今のところGoogleから買うよりもキャリア経由で買ったほうが良いかも。







2014年10月17日

JavaScriptでスマホゲームアプリを作る - Cocos2d-JS編

前回のPlatino版に続いて、Cocos2d-JS版が出来た。



ソースコードはこちら。https://github.com/mikehibm/15puzzle-cocos2d


● 困ったところ


う〜ん、特になし。

あえて言えばy座標の指定方法(上下)がこれまでと逆になるのでそれを変更する必要があったぐらい。

あとそういえば、ifで座標が一致するかどうかを比較して分岐している箇所があって、

 if (piece.x !== new_pos.x || piece.y !== new_pos.y){
   ...処理...
 }

と書くと処理が実行されなくて困った。(浮動小数点数なので)
下の様に差分の絶対値で比較する様に変更した。

 if (Math.abs(piece.x - new_pos.x) > 1 || Math.abs(piece.y - new_pos.y) > 1){
   ...処理...
 }



● 良かったところ


アニメーションの作り方やシーン遷移の方法など、これまでに得たCocos2dの知識が活かせるので楽が出来た。

実機での実行速度も申し分無し。

デバッグが簡単。Cocos Code IDEからデバッグ実行しておくとJSファイルを修正して保存した瞬間にデバッグアプリ内でコードが再ロードされるのですぐに確認出来る。もちろんブレークポイントを設定する事も可能!


● アニメーション実行中にさらにアニメーションを実行する場合


MoveToを使ってピースを移動するアニメーションを実行中に、場合によってはさらに次のアニメーションを開始する必要がある場合がある。連続でタッチして同時に複数のピースを動かした場合などだ。

その場合、同じSpriteに対して同時に複数のMoveToアニメーションを実行してしまうと最終的な位置が思わぬ所にずれてしまう事になる。

これについては、2つめのMoveToアニメーションを実行する前に

 piece.stopActionByTag(ACTION_TAG);

を実行して前のMoveToを中止する事で解決出来た。


● Mac版デバッグアプリの設定変更


Cocos Code IDEから実行するとデフォルトだとMac版のデバッグ用アプリが立ち上がって来てその中でアプリが実行される。

このデバッグ用アプリの画面サイズ(Zoom設定)が、起動する度に100%になってしまいMBAだとiPhone5の縦画面がディスプレイに収まらないので、そこがちょっと使い辛かった。

これは下のページの通りに設定を変更する事で50%表示にする事が出来た。これでとても快適になった。
Lua - Cocos Code IDEのシミュレーターのデフォルト設定 - Qiita 



● ソースコード


今回のソースコードはこちら。
https://github.com/mikehibm/15puzzle-cocos2d




● 感想


さすがに注目度急上昇中のフレームワークだけあって Cocos2d-JS は使い易い。デバッグも素早く出来るので気分良く開発が出来る。

またXcodeやEclipseからもプロジェクトを開いて実行出来るので、広告表示やアプリ内課金などのネイティブ連携も頑張ればなんとかなりそうだ。

パーティクルエディタやシーンエディタなどのツール群も充実しているので、やっぱり一番安心して実戦で使えるのはこれかなあと思う。

あと次はUnityにチャレンジしてCocos2d-JSを上回るメリットがあるかどうかを試したい。








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