2019年5月7日

初めてElmで何か作ってみた。- エニグマ(風)暗号機

最近子どもが学校の図書館かどこかで暗号に関する本を読んだらしく、

 「お友達のAちゃんと秘密のメッセージを交換したいの。エニグマみたいなので。」

とせがまれました。

いきなりエニグマ暗号機の名前が出てきたのでびっくりしましたが、

 「よし、エニグマ(風)暗号機を作ってあげよう!」

ということになりました。




この際なので、以前から試してみたかった、Elmを使うことにしました。

出来たモノはこちらに公開してあるのでもし良ければ試してみて下さい。

https://mysecretmsg.mikehi.now.sh/




伝えたいメッセージを打ち込んでEnterキーを押すと、「暗号化キー」の入力画面になります。



ランダムな4桁の数字を入力してもう一度Enterキーを押すと、暗号化されたメッセージが表示されます。



これを相手に伝えます。

暗号化されたメッセージを受け取った相手は、同じアプリを開いて暗号文を打ち込み、さっきと同じ4桁の「暗号化キー」を入力すると復号化されたメッセージを見ることが出来ます。


暗号化されたメッセージを同じキーで再度暗号化すると元の平文に戻る(暗号化と復号化のプロセスが同じ)」、というのが「エニグマっぽい挙動」ということになるかと思います。


これをどうやって実現しようかと考えて少し悩みました。

単純に文字コードのXORを取れば出来そうなのですが、それだと結果が文字として表示出来ない値になってしまう事があるので、別の方法を考えました。

その結果、

- 入力可能な文字を2つのグループに分けて、2文字単位で「置換ペア」を予め決めておく。
- このような置換ペアのテーブルを10種類作っておく。
- 「暗号化キー」の各桁(0〜9の数字)を置換ペアのテーブルに対応させて、順に置換する。

という簡単な方法で実装してみました。


このアプリを使って秘密のメッセージを送る際には、メッセージとキーは別々の方法で伝える必要があります。(キーだけは事前に合意しておく、メッセージはメール、キーは口頭で伝える、など)

メッセージ本文と暗号化キーの両方を知っている人は誰でも復号化して元のメッセージを見ることが出来るので、キーを秘密にしておくことはとても重要です。


今回のソースコードはこちらにあります。

https://github.com/mikehibm/mysecretmsg




さて、完成したアプリを子どもに使わせて見たところ、予想外の感想が返って来ました。


「やっぱり...本物のEnigmaが欲しい!」







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2019年4月4日

Visual Studio 2019をインストールしたらASP.NET Webアプリケーションが動かなくなった問題のとりあえずの対応方法


Visual Studio 2019が正式リリースされたとのことで、早速インストールしてみました。


AIによるサジェスト機能とかはあまり期待していないですが、全体的に動作が軽くなるそうで、もし本当ならそこは嬉しいです。


Visual Studio 2017 (15.9.11)がすでに入っている環境に、追加で入れました。


インストール完了後、既存のASP.NET Webアプリケーションをデバッグ実行しようとすると、次のエラーが出て実行出来なくなってしまいました。

Could not load file or assembly 'Microsoft.VisualStudio.Web.PageInspector.Loader, Version=1.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=b03f5f7f11d50a3a' or one of its dependencies. The system cannot find the file specified.


このエラーメッセージをそのままGoogle検索して、下のページに解決策を見つけました。


https://developercommunity.visualstudio.com/content/problem/398640/could-not-load-file-or-assembly-microsoftvisualstu-7.html



まずは Visual Studio Installer を起動して、Modifyボタンを押し、Installation locationsのタブを表示して、ダウンロードキャッシュを有効にする必要があるようです。





その後、MoreボタンからRepairをクリックして修復インストールを行います。



さらに、修復インストールが完了したあと、

C:\ProgramData\Microsoft\VisualStudio\Packages\Microsoft.VisualStudio.AspNetDiagnosticPack.Msi,version=16.0.12311.10635

のフォルダ内にある、AspNetDiagnosticPack.msi のファイルを右クリックして「Repair」を実行します。


以上の手順で無事復活しました。


パッチが出るまではおそらく同じ問題にぶつかる人がいると思いますので、メモしておきます。




追記:

今日から2019をメインで仕事に使っていますが、この記事に書いた問題以外は特に問題もなく今のところ普通に使えています。

2017と比べて特に軽くなった感じはしないので何が良くなったのかほとんど分からないのですが(笑)。








 

2019年3月22日

React/TypeScriptでリバーシゲームを作る (5) - アニメーション

前回でようやくそれなりに強い思考ルーチンを実装することが出来たので、今回は仕上げとして石を裏返すときのアニメーションと、画面遷移時のアニメーションを実装します。


こちらを開くと実際に遊べます。
https://reversi-d1kqojbar.now.sh/


現時点のソースコードはこちらにあります。



1. 石をひっくり返す時のアニメーション


まず、石を置いた時には StoreクラスのsetStone()メソッドが呼ばれるようになっているので、その中で20msの間隔を空けて20回の「EV_BOARD_FLIPPING」イベントを発生するようにしました。

このイベントをBoardコンポーネントで受け取って、各セルを描画する際に、「もしひっくり返しアニメーションの実行中で、かつひっくり返し対象のセルであれば、Cellコンポーネントにflippingプロパティを通してその旨を伝える」ということを行っています。

Cellコンポーネントでは、flippingプロパティがnullでない場合は、

 flipping.count / flipping.total 

で現在のアニメーションの進行率が分かるので、それに応じて円を描画するときの横幅を変化させています。

さらに、アニメーションの進行率が 50% を越えた時点で石の色を反転させるようになっています。

これで石をひっくり返すアニメーションは上手く行きました。


石をひっくり返すアニメーション

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ちなみに、CSSトランジションを使えば自分で石の横幅を変化させなくても、開始状態と終了状態を指定するだけでブラウザ側でアニメーションさせることが出来ます。その方法を使った方がパフォーマンス的には良かったかも知れません。




2. 画面遷移時のアニメーション


今回のアプリケーションでは、

 タイトル画面 → 設定画面 → ゲーム画面 

という流れで画面が切り替わるようになっています。この切り替えのタイミングで、次に進む場合は右から左へ、前の画面に戻る場合は左から右へとアニメーションする処理を入れました。

タイトル画面 → 設定画面 → ゲーム画面の遷移アニメーション

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この部分は、CSSトランジションを使っています。

Reactでは 「React Transition Group」というライブラリを使うのが半ば公式に推奨されているみたいです。

https://github.com/reactjs/react-transition-group

これを使うのも悪くないのですが、今回は勉強のために全て自前で実装してみました。その結果、かなり試行錯誤して時間がかかりましたが、分かってみればそんなに難しくはないので、これぐらいの画面遷移であれば自前でやってしまうのもありだと思います。

基本的には、CSSで表示状態のスタイルと非表示状態のスタイルを定義しておいて、各画面のコンポーネントでCSSクラスを切り替えるだけです。

非表示状態の画面は透明(opacity:0)でかつ表示位置が画面の範囲外になるようにしていますが、それだけだとドキュメント全体のサイズが、表示されていない部分まで含んで認識されてしまって、余計な横スクロールが出来てしまう状態になったので、そこは一工夫が必要でした。

これに対処するために、一段上のAppコンポーネントのスタイルで、

.App {
  width: 100vw;
  height: 100vh;
  overflow: hidden;
}

とすることで、画面外の部分はドキュメント全体のサイズに影響をおよぼさないようになり、余計な横スクロールを抑止することが出来ました。



3. スマホ対応


AndroidやiOSの実機で動作確認していると、色々と気になる点が出てきました。

スマホ向けにPWAなどでゲーム的なアプリケーションを作る場合には常に出てくる問題だと思いますが、以下の3つの問題があります。

1. ダブルタップ問題
2. ピンチズーム問題
3. Pull to Refresh問題


これらになんとか対処するために色々と調べて、以下の変更を行いました。どれがどの問題への対策だったかよく覚えていないのですが、とりあえず下記の対策をしておけば良いのではないかと思います。


htmlタグに属性を追加

style="overflow-y: hidden;"


viewportメタタグの設定

meta name="viewport" content="width=device-width,initial-scale=1,minimum-scale=1,maximum-scale=1,user-scalable=no,shrink-to-fit=no"

モバイルアプリ用メタタグの追加

meta name="apple-mobile-web-app-capable" content="yes"
meta name="mobile-web-app-capable" content="yes"



これで少なくとも手元のAndroid端末(Android 9.0)ではほぼ完璧になりました。

Chromeブラウザでページを開いてから、「ホーム画面に追加」を選んでホーム画面から起動すると、ブラウザのアドレスバーも無くなり、ダブルタップしようが上下にスワイプしようがびくともしません。ほぼネイティブアプリの感覚ですね。

手元のiOS端末(iPhone 5s / iOS 12.1.3)では、Pull to Refresh問題は解消しましたが、ダブルタップやピンチズームは反応しなかったり何かのタイミングで急に出来てしまったり、よくわからない感じです。(笑)


4. 終わりに


さて、ここまでで今回の「React/TypeScriptでリバーシゲームを作る」シリーズは無事終了です! 10月から3月まで、ほぼ半年もかかってしまいました。その間にGoogle発のクロスプラットフォーム開発環境であるFlutterが正式リリースされて、最近はかなり人気も高まってきているようです。


今度はFlutterでまたリバーシゲームを作ってみようかなあと思っているところです。




React/TypeScriptでリバーシゲームを作る

(1) - ボードの描画と石の配置
https://blog.makotoishida.com/2018/10/reacttypescript.html

(2) - ゲームロジック
https://blog.makotoishida.com/2018/11/reacttypescript-2.html

(3) - 思考ルーチンその1
https://blog.makotoishida.com/2019/01/reacttypescript-3-1.html

(4) - 思考ルーチンその2
https://blog.makotoishida.com/2019/03/reacttypescript-3-2.html

(5) - アニメーション
https://blog.makotoishida.com/2019/03/reacttypescript-5.html