2020年10月28日

MacのKarabiner-Elementsで「PC−Style Home/End」を有効にしたときにChrome Remote Desktopを除外する方法

数年前からRealforceのキーボードをMacBook Proにつないで使っています。とても打ちやすくて快適なのですが、長い間解決できずに困っている問題がありました。


それは、HomeキーとEndキーで行頭・行末にカーソルを移動するために Karabiner-Elements の「PC-Sylte Home/End」という設定を有効にすると、Google Chrome Remote Desktop を使ってWindowsマシンを操作しているときに、Homeが「Windows+左矢印キー」、Endが「Windows+右矢印キー」として伝わってしまい、アプリケーションのウィンドウがいきなり画面の左半分にリサイズされたり右半分にリサイズされたりしてしまう、というものです。

Karabiner-Elementsの設定で「PC-Style Home/End」を追加




Microsoft Remote Desktop などではこのような問題は起こりません。「Chrome Remote Desktop」 を使ったときにだけ起きる問題です。

これは Karabiner-Elements の「PC-Sylte Home/End」設定の「除外対象(frontmost_application_unless)」に、Chrome Remote Desktop が含められていないのが原因のようです。


どうやって Chrome Remote Desktop を除外対象に含めれば良いのか分からなかったのですが、今日は長い間避けて通ってきたこの問題にようやく時間をとって真剣に向き合うことにしました。


調査 & 試行錯誤すること1時間、ついに解決策を発見したのでメモしておきます。




設定のJSONファイルをエディタで開く


Chrome Remote Desktopを除外する記述を追加


"type": "frontmost_application_unless",  
の下の
 "bundle_identifiers": [ ... ]  
の配列に
    "^com\\.google\\.Chrome\\.app\\.*",
の行を追加すればOKです! 

(HomeキーとEndキーでそれぞれに設定があるので2箇所とも追加します。)


検索して見つけた一部のサイトでは、

  "^com\\.google\\.Chrome\\.app",

と書かれていたのですが、これだと上手く行かず、末尾に「\\.*」を追加することで正しく除外されるようになりました。


ちなみに末尾が「\\.*」だとChrome Remote Desktop だけではなく「全てのChromeアプリ」が除外対象になると思います。


もし不都合がある場合はそれぞれのChromeアプリ固有のIDを調べて個々に指定する必要があります。



アプリ固有のBundle Identifierの値は、Karabiner-Elementsに付属の「EventViewer」を起動すれば簡単に調べることが出来ます。


EventViewer で Bundle Identifierを調べる



最近は Microsoft のRemote Desktop よりも Chrome Remote Desktop を使う機会の方が多くなってきているので、これでさらに快適にリモート接続出来そうです!





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